結果的に、面倒なことになった。
11:55 出発。
17:45 帰宅。
トイレは大丈夫だった。
家を出る前に済ませておけば6時間程度の外出には耐えられるようだ。
写真を撮るとき帽子を取るように言われたが、髪を出せない旨伝えた。
一旦職員がその場を離れ、違う職員を連れてきた。
なぜ帽子を取れないのか聞かれたのでOCDだと答えた。
「詳しくは無いので」と言われたので「疾患です、脳の」と言ったら着帽のままの撮影が許可された。
講習を受けて免許を受け取って終わりと思っていたら、さっきの職員から声を掛けられた。
そして適性相談室という場所の前で待つように言われた。
しばらく待つと部屋から人が出てきて、中に通された。
なんだかよく分からないことをいろいろ聞かれた。
で、ここからが面倒なんだけど、医師から診断書をもらわないといけないらしい。
それを免許センターに郵送しないといけない。
で、この診断書のフォームを読んでみると、なんか6ヶ月ごとに経過報告しないといけないとか書いてある。
・・・うそだろ・・・・・。
再発の恐れがないため経過報告は不要みたいな書き方もできるみたいなので、絶対にそっちの方向で進めてもらいたい。
・・・というかOCDは運転能力とは無関係なのでは?
よく分からない。
免許、諦めたほうがいいのかね?
他に気が付いたことを書いておこう。
駐車場はほぼ満杯(平日の鴻巣免許センター)。
空いてる場所を必死で探す。
受付は流れ作業。
交通安全協会へのご協力云々というのは一言「いいえ」と答えたらそれ以上なにも言われなかった。
領収書をもらって次は視力検査。
すべてスピーディな流れ作業。
14:30の講習を受けた。
講習室の埋まり具合は半分程度。
講習室の机は撤去されていた。
パイプ椅子が並べられていた。
講習ビデオの内容は5年前と比べると少しマイルドになっていた。
あまり陰惨な映像を見させられるのは気分が悪いので、まぁ良い方向に進んでるんじゃないか。
最近の道路交通法改正についてコンパクトにまとめて教えてくれる。
結構勉強になる。
特に煽り運転についての法改正がハイライトだったのかな・・・・・。
結構罰則が厳しい。 これも良い方向に進んでいるんじゃないかな。
こんなとこかな・・・・・。
適性相談室で私の担当をしてくれたお姉さんは、なんだかこちらが申し訳なるぐらい丁寧に対応してくれた。
でもまぁ、運転能力と無関係な質問が多かったかな。
質問票の内容が形骸化しているというか、お姉さん自身なんでこんな質問しなくちゃいけないんだろうと思っていたと思う。
形骸化しているものがそのまま放置されているのっていかにもお役所な感じがするけど、現場の職員に責任が無い分余計にモヤモヤする。
質疑応答しながらお姉さんが何かのフォームに何かを書き込んでいくのだけど、その書き込みの内容をチラッと見た限りでは、それほど真剣な調査では無かったような気がする。
要するに、突然気を失うとか、身体の機能が一時的に失われてしまうとか、運転をする上で重大な支障を生ずる可能性のある疾患でもない限り、診断書と言っても形式上のことなんだろう。
お姉さんにはOCDに関する知識がほぼ無かった。
私が「他のOCDの方にも同じような対応をしているのですか?」と聞いたら「同じように対応させて頂いております」と答えた。
しかしこれは嘘くさい。
OCDの有病率は全人口の2.5%程度らしいので、100人の人間がいればそのうち2人はOCDということになる。
免許センターを訪れる人が1日に何人いるのかは知らないが、少なくとも千人は超えているだろう。
つまり、1日に少なくとも十数人のOCD患者と対面しているはずなので、OCDに関する知識がほぼ無いというのはおかしい。
おそらくみんな隠してるんだろうな・・・・・。
そもそも、適性相談室のキャパで対応できるわけないんだ(窓口が3つしかない)。
まぁただ、精神疾患を隠して免許更新することは法的にアウトっぽいので、今回はこれで良かったのかな・・・・・。
この辺のことって調べてみても、分かりにくく分かりにくく分かりにくく書いてあるので、分からない。
さっさと診断書を郵送して免許証をクリアにする必要がある。
------------------------------------------------------------
診断書の件。
道路交通法改正の経緯を読んでみたら納得できた。
平成13年の改正で、それまで絶対的欠格事由だったものが相対的欠格事由に変わったらしい。
要するに、運転能力に影響を及ぼさない精神障害の場合は免許を与える、という法律に変わったらしい。
で、その担保として診断書が必要だと。
この解釈で合ってるのかな?
正直なところ、本当に診断書を提出する必要があるのか否か疑問に感じていたので、とりあえずすっきりした。
それにしても、平成13年以前は、精神障害を持つ者は車の運転ができなかったと思うとちょっと信じられない気持ちになる。
運転能力に無関係な精神障害なんて山ほどあるだろうに。
まぁ畑違いなことにたいする知識や関心なんてこんなもんだろう。
本来運転能力を有している人から運転する権利を奪うというのは社会的損失だと思うけど、その点本当に理解しているのかな?
少しづつ良い方向に変わっていくと思うよ。
------------------------------------------------------------
近所の病院に電話。
なんか面倒くさいな・・・・・。
まずは通院歴を聞かれたのかな?
過去に通っていた病院があるならばそこで診断書を書いてもらったほうがいいと言われた。
まぁもっともだ。
そこで診察券の束をひっぱり出してきて調べてみたら、昔かかった精神科の診察券が出て来たので電話してみた。
記録を調べてもらったらこの病院で受診したのがもう10年以上前のことらしい。
だから当時のデータを使って診断書を書くことは出来ないらしい。
まぁもっともだ。
で、診断書を書くためには何回か受診しないといけないらしい。
家からかなり遠い病院まで通うことになるので、出来れば地元の病院で受診したほうが良いのでは? みたいなことを言われた。
まぁもっともだ。
そこで再び地元の病院に電話をかけた。
初診予約完了。
初診時に診断書を書いてくれるかどうかは先生の判断次第。
なんか場合によってはCTを取らなくちゃいけないとかなんとか言っていたので、面倒が増えていくばかりだ。
病院に予約を入れた旨を適正相談室に連絡しようとしたら、当直の人が出た。 17時で終わりらしい。
また明日か・・・・・。
------------------------------------------------------------
ため息ばっかり。
------------------------------------------------------------
調べてみると、交通事故と精神障害との明確な関連性は証明されていないらしい。
じゃあなんで精神障害者は健常者と比べて手続き上の余計な手間を強いられなければならないのか。
事故を起こした人間がたまたま精神障害があるというだけで、精神障害者全員が危険視される。
一部の者の失敗が全員の権利に影響を及ぼす。
まぁいつものパターンだ。
道路交通法を作ってる人って、精神障害にたいする偏見強すぎませんか?
------------------------------------------------------------
道路交通法と道路交通法施行令をもう1度読んでみた。
どうも道路交通法施行令 第33条の2の3第3項第3号が、私が診断書を提出しなければならない法的根拠になっているっぽい。
第1回 一定の病気等に係る運転免許制度の在り方に関する有識者検討会 の説明を拝借すると、
・統合失調症及びそううつ病以外の精神障害(持続性妄想性障害等)
統合失調症及びそううつ病の診断基準に完全には該当しないが、これらと同様の症状を呈するものを包括的に対象とするもの。
ということらしい。
なんかいまいち根拠として弱い気がするけどなぁ・・・。
そもそもOCDの人間って幻覚を見たりする可能性あるのかね?
躁鬱と無関係なOCDの人間も山ほどいるだろうに。
------------------------------------------------------------
適正相談室に電話。
病院の予約とれたと伝えた。
分からないこと聞いた。
そもそも私は本当に診断書を提出する必要があるのだろうか?と。
要約すると”すべては診断書次第である”ということらしい。
OCDは令第33条の2の3第3項第3号の「その他の精神障害」に含まれる、らしい。
だから診断書は必要だと。
そして診断書の内容によっては、今後このようなやり取りは無くなるとも言っていた。
話を聞いている限り、道路交通法施行令で定められている一定の病気がどういう症状を呈する病気なのか、と言う部分はどうでもいいみたい。
OCDがどんな症状を呈する病気なのか、と言う部分には関心が無い。
だから診断書に「今後診断書の再提出は不要と思われる」なんて文言が入っていたとしたら、もうそれでおしまい。
2度と診断書の提出を求められることは無い。
ただ「その他の精神障害」の病名リストが公開されていない以上、どこかモヤモヤした気持ちが残る。
統合失調症及びそううつ病の診断基準に完全には該当しないが、これらと同様の症状を呈するものを包括的に対象とするもの。
“包括的”っていうのが肝なのかな・・・・・。
ただ、お姉さん担当官は丁運発については知らなかったみたい。
モヤモヤモヤモヤ。
------------------------------------------------------------
適正相談室に電話。
なかなか繋がらなかったが、受付終了時間ギリギリになってようやく繋がった。
今回聞きたかったことは2つ。
令第33条の2の3第3項第3号にOCDが該当すると言う話は昨日聞いて理解した。
分からないのは、担当官はどうしてそれが分かったのか?ということ。
施行令にはOCDや強迫性障害という言葉は出てこない。だから施行令を読んだだけでは判断できない。
何か他の資料を参照したのか、それとも誰かに聞いたのか。
他の資料を参照したのであれば、それは公開されているものなのか否か。
その辺の確認がしたかった。
回答としては、一般には公開されていない公安委員会の内部資料や警察庁のマニュアル等を参照して総合的に判断している、とのことだった。
つまり私は「その他の精神障害」にOCDが含まれると判断するに足る根拠となっているその資料を見れないってことだ。
質問の2つ目。
診断書にどういう文言が入っていれば今後診断書の提出を求められることは無くなるのか?
回答としては、「今後経過を見る必要がない」などの文言が入っていればいいらしい。
私が「例えば”今後診断書の提出は不要と思われる”とか、そういう文言が入っていればいいんですかね?」と聞いたら、「そのような文言が入っているとこちらとしても非常に助かる」と言っていた。
これは少し意外な反応だったな・・・助かるんだ・・・・・。
あとこれは蛇足だが、丁運発の読み方。
これは手元に資料が無いので分からないという回答だった。
少しお時間頂けますかと言われたので、これは別に分からなくても良いことなので、と言っておいた。
こちらとしても余計な仕事を増やさせたくない。
こんなとこかな・・・・・。
------------------------------------------------------------
初診受診終了。
診断書のフォームと返信用封筒は病院側に渡したので、私はあとはやることはない。
定期的な観察は必要無い、というような感じで書いてくれると言っていたので、とりあえずは一安心か・・・・・。
診断書のコピーが欲しかったが、市と公安委員会のほうでやりとりする診断書なのでコピーは不可とのこと。
残念だが仕方がない。
------------------------------------------------------------
適正相談室に電話。
診断書は届きましたか?と聞いたら、すでに届いていて、私の場合は運転OKという判断が下されたらしく、その旨を伝えるための書類を昨日郵送した、ということだった。
なので明日か明後日には手元に届くのでは? とのことだった。
最後に1つ質問してみた。
適正相談室の職員の方々は、1人あたりどれぐらいの相談者を抱えているものなのですか?と。
回答としては「数えきれないほど」ということだった。
私が「じゃあ私のように一旦相談が終了した者のことはすぐに忘れますね?」と言ったら「データが残っているので忘れるということはありませんが・・・」と言われたので、「確かにデータは残るでしょうけど、○○さん(担当官の名前)の記憶からは薄れていきますよね」と言ったら、「○○さん(私の名前)とは何度か電話でやり取りしましたから、すぐに忘れるということは無いと思いますが・・・」と言っていた。
しかしどうだろう?
「数えきれないほど」の相談者を抱えているということは、どんどん新しい記憶が蓄積されていくわけだから、もし私だったら相談終了者のことなんて1週間も覚えていられないと思う。
だから、もう一度このような面倒なことが起こる可能性は低いだろう。
あとは、面談時に2通か3通の書類にサインしたと思うが、それはこれからも残り続けるんですか?と聞いたら「はい」と言っていた。
例の「精神障害が理由でいつでも免許証を取り上げられる可能性があることに合意しなければならない」云々という書類だ。
しかしまぁこれも、よっぽどのことがなければ2度とその存在を思い出すことも無いだろう。
------------------------------------------------------------
免許センターから書類が来た。
診断書の再提出は必要無いと書かれている。
しかし私の氏名も何も書いていないようなこんなペラ1枚が一体なんの証明になるのだろう?
最初から最後まで大体1か月半ぐらいかかったのかな?
精神科の予約がもっと早く取れればもっと早く終わっただろう。
しかしとりあえずはこれで終了。
これは個人的な感想なのだが、自分がOCDであることを自己申告する必要など無い。
更新時に記入する質問票に書かれている以上のことに答える必要など無い。
時間とお金が無駄になるだけだ。
おわり。
・・・まぁただ、今回のことがなければ、私は病院に行って投薬治療を受けることが出来なかったかもしれないので、その点はポジティブに捉えるべきか・・・・・。