LibreOffice Calcでツールバーにマクロボタンを追加する

2019/01/12 19:31:41 JST


セルの背景色や文字色を変更するのに、 わざわざ右クリックしてセルの書式設定をするのは面倒です。

そこで、 マクロボタンを作ることにしました。



流れとしては、

マクロを記録できるようにする
↓
マクロを記録する
↓
新規ツールバーを作成（これは既存のツールバーを使ってもいいので必須ではない）
↓
ツールバーにマクロボタンを追加
↓
マクロボタン用のアイコンを作成
↓
マクロボタン用のアイコンを変更
↓
「マクロの記録を有効にする」のチェックをはずす


以上の7工程です。
順を追って説明していきます。



・マクロを記録できるようにする
ツール → オプション → 詳細 → [マクロの記録を有効にする(限定的)(D)]にチェックを入れる → 適用 →OK

これでマクロを記録できるようになりました。



・マクロを記録する
ツール → マクロ▶マクロの記録をクリック。
[マクロの記録]というウィンドウが出るので、 記録したい作業を行う（背景色を変えたり文字色を変えたり）。

とりあえず
・背景色を明るい灰色1に変更する
というマクロを作ってみることにしました。

書式 → セル → [セルの書式設定]というウィンドウが開くので[背景]タブをクリック → 色 → 明るい灰色1をクリック → OK

作業が終わったら[記録の終了]をクリック。

すると[LibreOffice Basic マクロ]というウィンドウが開くので、 マクロ名を入力して保存をクリック。

これでマクロの作成は終了。


あともう1つ
・文字色を明るい灰色3に変更する
というマクロも作りました。

これで2つのマクロが作成されました。


一応、 作成したマクロがちゃんと保存されているか確認しておく。
ツール → マクロ▶マクロの管理▶LibreOffice Basic

ちゃんと2つのマクロが保存されていました。

・新規ツールバーを作成
表示 → ツールバー▶カスタマイズ → [ツールバー]タブ内の右側、「対象」の右下にある歯車をクリック → 追加 → 新しいツールバーの名前を入力 → OK

これで新規ツールバーの作成は終了。



・ツールバーにマクロボタンを追加
カテゴリーからマクロを選択 → マイマクロ▶Standard▶Module1の中に先ほど記録したマクロがあるので選択 → 右矢印ボタンを押してツールバーに追加 → OK

これで新規ツールバーにマクロボタンを追加できました。

・マクロボタン用のアイコンを作成
マクロボタンが文字だけだと視認しづらいので、 アイコンを作成します。
セルの背景や文字を好きな色にしてスクリーンショットをとる → とれたスクリーンショットを右クリック → 編集 → ペイントが開くので、 大きさが26x26ピクセルになるようにトリミング → 保存

これでアイコンの作成は終了。



・マクロボタン用のアイコンを変更
マクロボタンがあるツールバーの仕切りを右クリック → ツールバーをカスタマイズ → ツールバータブ内、 右側の下にある「変更」メニューをクリック → アイコンの変更 → インポート → 作っておいた画像を選択 → アイコン一覧に追加された画像を選択 → OK

これで、 自分で作成したアイコンがマクロボタンに適用されました。



最後にテストしてみて、 問題が無ければマクロボタンの作成は終了(問題があればマクロを直接編集する)。

・「マクロの記録を有効にする」のチェックをはずす
最後に「マクロの記録を有効にする(限定的)(D)」のチェックを外して終了。

2019/06/19 00:36:42 JST
ぽつぽつアクセスのある記事なので、 画像をたくさん追加して出来るだけ詳しく解説してみました。
スクショを撮った時期が異なるので、 画像内でちぐはぐの部分もありますが、 それは御容赦ください。
マクロを使いたいと思う人は、 もうある程度はCalcの操作に慣れている人だと思うので、 文字だけの説明でも十分かと思いましたが、 一応画像でも説明する形にしました。
どなたかのお役に立てれば幸いです。